「水無月」って和菓子をご存知?
2022/05/09
こんにちは
今日の奈良市は昨日とは打って変わり、雨になり肌寒くさえ感じられます。
やはり今年は梅雨入りが早そうですね。
さて、今日ご紹介するのは「水無月」です。
みなさん、水無月をご存知でしょうか。6月のことではなく、和菓子の水無月のことです。
ご存知ない方には、外郎(ういろう)という方がわかりやすいでしょう。
実は私も和菓子作りをするようになって初めて知った名前なんです。
京都が発祥の和菓子で、白い外郎の上に甘く煮た小豆が乗っています。
京都では夏越の祓が行われる6月30日に1年の残り半分の無病息災を祈念して食べます。形が三角形なのは、暑気を払う氷を表しているからです。
その昔、宮中では「名越の祓」の際に氷室から出された氷を食べて暑気を払う習慣がありました。けれども、庶民にとって氷はとうてい手の届かないものでした。
そこで、三角形に切った外郎を氷に見立てて食べていたわけです。
そして、上に乗った小豆は悪魔祓いの意味を持っています。
昔の人は「水無月」を食べて、体調を崩しやすい夏の時季を乗り越えようとしたのでしょう。その伝統が今も京都人に並々と受け継がれているというわけです。
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こちらの「水無月」は6月、和菓子教室「和菓子&練り切り講座」で作ります。