【あんたがたどこさ♬は戦時中の歌!?】
2022/12/16
今日の和菓子は、縁起物の手毬を作ってみました。
今は、手毬(ゴムまり)は一年中使われるので、お正月の季語だといわれてもピンとこない方も多いかもしれませんね。
日本各地にある伝統工芸品の手毬は平安時代に中国から入ってきたものですが、それが京都から全国へとが玩具として広がっていきました。
それに伴って、手毬唄が生まれてきたのですが、こちらの手毬唄はご存知の方も多くいらっしゃるでしょう。
あんたがたどこさ 肥後さ
肥後どこさ 熊本さ
熊本どこさ せんばさ
せんば山には狸がおってさ
それを猟師が鉄砲で打ってさ
煮てさ 焼いてさ 食ってさ
それを木の葉でちょいとかぶせ
これは、幕末の唄で、薩長連合軍が倒幕運動のため、川越の仙波山に駐屯していた時の唄。付近の子供たちが、兵士らにどこから来たのかと尋ねたとうたっています。徳川家康は「狸」の俗称をもっているのは良く知られるところ。そして、仙波山には仙波東照宮があり、徳川家康が祀ってあるそうです。
日本の童謡には皮肉にも悲しい歴史が反映されていることが多くありますが、
戦争を繰り返す歴史はいつの世も変わらないようです。