感性が表れる【菓銘】
2022/10/22
こんにちは
またまたご無沙汰してしまいました。すみません。
なんと時間の経つのは速いのでしょう。あと1週間もすれば霜月(11月)。
そこで、「霜月」という銘の和菓子をご紹介します。
といっても「霜月」の銘は私がつけたのですが。
こちらの和菓子は私の創作なので、銘をつけました。
では、菓銘(お菓子の名前)について少しお話します。
練り切りのような上生菓子には菓銘がついています。
そのつけ方なのですが、
例えば、紫陽花を象った和菓子を作ったとします。
お菓子に名前をつけるときそのまま、「紫陽花」とすることもありますが、
ちょっと違った名前「七変化」(色が変化するから)や
「四葩」(花びら(本当はがく)の枚数から)といった名前を聞かれたことはないですか。
和歌でもよく使われる言葉ですが、こういった古典の中に登場するような雅な言葉が
銘として用いられることが多いようです。
京都では特にこの傾向が強いようです。
奈良も歴史の長さなら負けてはいないのですが、
都があった時間の長さの違いでしょうか。
和菓子を買う時、あるいは作る時、この銘にも目を向けてみてください。
作った人の感性が表れていますから。