奈良の和菓子教室 千鶴庵

奈良市は今日も夏日。まるで常夏のよう!

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奈良市は今日も夏日。まるで常夏のよう!

奈良市は今日も夏日。まるで常夏のよう!

2022/06/28

こんにちは

 

今日も奈良市は夏日。30℃を超えていました。ここ数日は全国的な猛暑が続いていますが、梅雨入りの声を聴いてから、梅雨の気配が全くないのはどうしたことでしょう?いきなり真夏になってしまったようです。

 

さて、今日の和菓子は「常夏」撫子のことです。撫子が夏から秋まで花を咲かせることに由来します。撫子の歴史は古く、源氏物語の「常夏」の帖に

 

 撫子の とこなつかしき 色を見ば 元の垣根を 人や尋ねむ

(撫子の常変わらぬ美しさを見れば、元の垣根の人はきっと尋ねてきてくれますよ)

 

という歌があります。ここでは光源氏が恋心を抱いた美しい玉鬘を撫子の花に例えています。そして、撫子の花は万葉集にもあります。

 

 なでしこが その花にもが 朝な朝な 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ

                            大伴家持

(あなたが撫子の花だったらなあ。そうしたら毎朝手に取って愛でるのになあ)

 

 朝ごとに 我が見る宿の なでしこの 花にも君は ありこせぬかも

                             笠郎女

 (あなたが毎朝私が見る庭の撫子の花であってくださればいいのですけど)

 

いずれも「常夏」の名にふさわしく少々暑苦しい?歌ですね。

 

撫子は秋の季語。初秋には、和菓子教室で作りたい一品です。

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