どうして、お彼岸は「ぼた餅(お萩)」なの?
2022/03/24
こんにちは
今日は彼岸明けですが、みなさん、お墓参りはもうされましたか?
実は私は今日なんです。
そもそも、どうして彼岸にお墓参りをするのでしょう。
彼岸って何?って思われた方はいらっしゃいませんか。
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「彼岸」の語源は仏教用語の「パーラミタ―」(波羅蜜多)からきています。つまり、欲や煩悩、苦しみに満ちた輪廻の世界から解脱し、迷いのない悟りの世界に達することを表します。
この悟りの世界を川をはさんだ向こう側すなわち「彼岸」に例えたのがこのお彼岸の行事なんです。私たちが生きる世界はこちら側の「此岸(しがん)」と呼ばれる煩悩の世界なんですね。
亡くなった家族やご先祖様は「彼岸」へ渡り、時々私たちの生きる此岸へ姿を現すと考えられています。そして、春分の日と秋分の日は、太陽が真東から上り真西へ沈むため彼岸と此岸が通じやすくなるというわけです。
だから、この時期に先祖供養をして、ご先祖様の冥福を祈るとともに、自分たちもいつか迷いのない彼岸に渡れるようにと願う行事なわけです。そのための場所がお墓なんですね。
ちなみに、お彼岸の行事は日本独特の行事なんです。仏教の考え方ではなく、日本古来の先祖崇拝信仰の考え方からきています。
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お彼岸に備えられるのが、ぼた餅(牡丹の春はぼた餅、萩の花の秋はお萩と呼ぶ)ですが、ではどうしてぼた餅なんでしょう?
日本では、小豆の赤い色はめでたい色とされ、小豆の収穫期の秋は、皮も柔らかいため粒あんで作り、春まで保存していた小豆は皮が固くなるので、こしあんにしてぼた餅を作るんです。
食べる時期があるのは由来があるからなんですね。和菓子って面白い!
写真(ぼた餅、桜餅、京錦)は、京都の和菓子教室で作ったものです。