お水取りが終わったら奈良市は春!
2022/03/14
こんにちは
今日でお水取りが終わりました。
お水取りが終わると春になると奈良市では言われていますが、確かにここ数日は暖かい春の陽気が感じられますね。
ちょっと遅ればせながら、お水取りについて簡単にお話いたします。
お水取りというのは、修二会と呼ばれる仏教行事のことで、
本尊に供える香水を若狭と繋がっているとされる井戸から12日の深夜に
汲み上げることから、お水取りと呼ばれています。
そして、修行僧により、一年間の罪や穢れを祓いおとしこれから一年間の国の安全や発展、国民の幸福が祈願されます。
テレビニュースでは、よくお松明の映像が取り上げられますが、
お松明というのは、東大寺二月堂の舞台で、火のついた松明を振り回すことをいうんですが、この火の粉を浴びると健康になる、幸せになるといわれています。
本来、お松明というのは、行を行う11人の僧侶の道灯りなんです。
松明の長さは7m、重さは40kg。籠松明(12日の大松明)だと8m、70kgもあるんです。火のついたこの松明をひとりで持ちながら、二月堂の舞台まで階段を駆け上がり、舞台で振り回すのですから、これだけでも大変厳しい修行であることがわかりますね。
このお水取りにちなんで、この時季奈良の和菓子屋さんで作られるのが、『糊こぼし』と呼ばれる椿の和菓子です。
由来は、この修二会に使われる造花の椿を作る時、赤い和紙に糊をこぼしてできた斑点が、庭の椿に似ていたからだそうです。糊こぼし、とても可愛い和菓子です。